

《Tire Machine》は、オートバイのタイヤを回転させて、壁に向かって平行移動させることで、壁にタイヤ痕をつけるという作品です。
タイヤは、美術館の展示室の白い壁をガリガリと音を立てながら少しずつ削っていきます。一見大掛かりな装置ですが、この装置が生み出すのは小さなタイヤ痕にすぎません。
時間が経つにつれて凹みがどんどん深くなっていきます。
また、この作品はドローイング的な意味合いも含んでいますが、自分が普段描くドローイングとは明らかに違います。
同じ動作を延々と繰り返すことによって生まれる単調かつエンドレスなドローイングは、人間が生み出した技術が私たちの手を離れて独り歩きをはじめてしまうような、不気味さも感じさせるのです。