自連車

《自連車》はモーターで動く先頭の自転車に連動して8つのタイヤが回転する作品です。
感染症のニュースが毎日のように飛び交うここ数ヶ月、これまで当たり前のように行われていた外出や親密ささえも、「不要不急」「密を避ける」という突如現れた言葉で非難される世の中になってしまい、 オンラインでの生活への移行を余儀なくされました。
地に足をつけないその生活だけでは、人間は生きていけません。
「自粛」という期間によって私達は地に足をつけない生活を始めたように思います。
私にとってこの自粛期間は、いろいろなことが空回りしているように感じます。
ペダルが回転し、タイヤが回転しているはずなのに、地に足をつけずどこにも行くことが出来ない。
タイヤの接点は地面ではなく、次のタイヤ。
この自転車が想像力という名の乗り物として多くの人の心に問いかけ、「人間らしい生き方」を再考したいのです。