■転車

《■転車》では自転車の前部分がピクセル状になっていますが、この作品では写真をデータ化する際に行われるピクセル単位での平均化を現実で行いました。
どんなものでもデータ化されると、同じ大きさのピクセルに平均化されてしまいます。
一度自転車を写真に撮り、データ化し、そのデータに基づいて、物質を現実世界で物理的に平均化しました。
画面上では光と色でものを識別していますが、現実世界では素材や質感を含めてものをし区別するため、籠の部分は実際の籠と同じように鉄に塗装して仕上げ、自転車のタイヤ部分のピクセルには実際の自転車のゴムタイヤを使用しました。
まるで現実で画像処理を行ったバグのようにも見えますが、残された手垢や歪みによって、現実にひき戻される。いわば現実と仮想の中間にいる存在なのではないかと考えています。