BICYCLE

《Bicycle》では、金属製のローラーにワイヤブラシが接触することで通電し白熱電球が点灯しますが、機械仕掛けで定期的に回転する自転車の車輪の運動により、その点灯は妨げられます。
接触した際に発生する火花は、大掛かりな装置によって生み出されて、すぐに消えてしまうような「小さな宇宙」であると感じています。
展示会場にカラカラと響く回転音に反比例して点滅する白熱電球は、予測不能な振動によってまるで呼吸し「生きている」かのように感じられます。
また、コンピュータ上で起こるバグは、正確に動くような設計をしたにもかかわらず発生してしまう、正確さの中のエラーです。
この作品は、現実世界の中で、正確に量産された既製品を組み合わせながらも、バグを再現する試みとしての意味合いも持っています。