都市の半間

「都市の半間」は、佐原の大祭に登場する山車の車輪である「半間(はんま)」をモチーフにした彫刻作品です。この作品は、実際の半間の大きさを1.8メートルの木製車輪で再現しました。鑑賞者は自転車に乗り漕ぐことで半間を回転させることができますが、その回転の仕組みは通常の車輪とは異なり、2つの半間が擦れ合いながら木屑を生み出しながら回転します。

山車の車輪がアスファルトで削れていく様子を、すり減る木製車輪と木屑によって表現しています。作品が常に変化していく様子を楽しむことができます。

木製車輪が生み出す独特な回転の感覚と、擦れ合う半間の響きによって、鑑賞者は都市の喧騒から一時的に解放される瞬間を感じることができます。

本作品では、都市という現代社会の象徴と、伝統的な祭りの文化が交わる点に着目しています。大祭の山車からインスピレーションを得たこの作品は、都市の喧騒の中で静かに存在します。さまざまな要素が融合したこの作品は、伝統と都市、静寂と活気、そして人々の関わりを探求することを目的としています。